化粧訓練士の山岡です。
今回はブラインドメイクについて解説していきます。

  1. ブラインドメイク・化粧訓練士とは?

  2. 普通のお化粧と違う所!

  3. 体験者の感想♡

大きく3つをポイントに順番に解説していきます。

  1. ブラインドメイクとは…

2010 年に公益社団法人国際化粧療法協会の大石 華法会長によって開発された、視覚障害者
が鏡を使わずに、手指の感覚を活用して、自分自身で化粧をする技法のことです。
ブラインドメイクは、単に化粧をするということだけでなく3つの要素が含まれています。
❀1つめは福祉要素(視覚障害者の理解とサポート技術、人としての尊厳支援)。
❀2つめは医療要素(目の病気の理解・見え方・進行などについての理解と知識)。
❀3つめは美容要素(化粧の総合的な知識と技術力、道具・色彩を口頭で情報提供する技術)

化粧訓練士とは…

化粧訓練士はブラインドメイクを視覚障害者に指導する専門知識と技術を身に着けたもので、
化粧の指導のみでなく、衛生管理知識や眼の構造や感染疾患、
皮膚感染症についての知識や他疾患に関する化粧療法についての知識を習得し、
一般社団法人日本ケアメイク協会で化粧訓練士と認定したものです。一般財団法人日本ケアメイク協会

2.何が違うの?

メイク道具と聞いて、何を想像されますか?
ブラシやスポンジ・パフを使用してお化粧するイメージではないでしょうか?
「ブラインドメイク」は、自分の手指の感覚を使って化粧をする点が大きな違いです。
例えば…両手で同じ動き、同じスピード、同じ強さで動かすことで、毎回適量を、ムラなく、
左右のバランスが整ったメイクができるというものです。ブラインドメイク訓練

3.体験者の感想

・こんな風にできるんだなぁと新たな学びでした。
・見えなくて、今まで、ちゃんと化粧したいなと思っていたけど、どのようにしたら
きれいにできるかわからなくて、他の人に聞けなくて、教えてもらう人もいなかった
ので、もっと早く、若いうちにブラインドメイクに出会ったらよかったなと思ってま
す。
・今まで外に出る機会がコロナで減っていて、メイクなど、全くわからなかったの
ですが、口紅やチークの入れ方などがわかって、もっと突き詰めてみたくなりました

・全く思いつかない手法で、失敗の少ないメイクの技術を習得できたことはとても新
鮮で、驚きの連続のなかであっという間の時間でした。基礎からしっかり学びたいと
思います。
・指で塗るというのはなかなか始動してくれるところがないので、貴重な体験ができ
ました。失敗のリスクが小さくて良いと思いましたが、リップを小指で塗るのは、自
己流である程度やってきた私にとってはやや大変でした。
・ブラシやスポンジを使ってのメイクは乗せる量が分からず、バランスが難しかった
。ブラインドメイクでは、その点がカバーでき、左右対称のメイクが叶う!嬉しいで
す!
・今回、化粧を初めて体験した。口紅もチークもついた感覚がわかるほどべったりと
塗るものだと思っていたが、実際に体験してみるとついた感覚があまりなかった。少
量でもしっかりと色がつくことがわかった。

・慣れていないせいか、口紅を塗るときに指が震えて塗ろうと思っている個所に着けるのが難しかった。
今後も練習を重ねて徐々に慣れていきたい。
・小指と薬指を使うというのは、とてもびっくりしました。普段使わない指なので、
動かすのが難しかったですが、使いこなせたら最強の指になるなと思いました。
・リップは普段自分でもメイクしていますが、チークは失敗が怖くてなかなかやって
みる機会がありませんでした。今回、実際にメイクを教えていただいて、リップもチ
ークも指を使ってメイクをするのが驚きでした。
・指を使うことで、どのくらいつけたらいいかの感覚が分かりやすく、塗るラインも
確認しやすく左右均等にメイクすることができました。
・メイクはやり方や道具を工夫すれば、視覚に障害があっても自分でできるんだ!と
実感しました。また、自分でメイクができると、おしゃれも楽しくなり、毎日が
より楽しくなったり、人生が豊かになることにつながるのではないでしょうか。

以上、ブラインドメイクについて解説しました。
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